こんにちは、雪野です。
久々の読書記録ですね。たまに読むとやっぱり楽しかったです。
今回は『多情多恨』です。
妻を亡くしてメソメソする男と、その親友、そして親友の妻の三人がメインの尾崎紅葉の名作です。この三人の登場人物と近代文学の組み合わせだと、ドロドロとした愛憎劇になりがちですが、そうはならないというのが面白いですね。登場人物がいずれも魅力的で、この物語が終わった後も、この三人の関係は続いていくのかなと思います。特に妻を亡くした主人公のその引きずりっぷり! だんだんと可愛く思えてきました。
それでは~。