こんにちは、雪野です。
京都の祇王寺のすぐ近くに面白い博物館があるのはご存じでしょうか。それがこちら!
さがの人形の家!!
各地に残る郷土人形を集めた世にも珍しい専門博物館です! しかもすごいのはその数! なんと日本全国20万体近くの人形がこの博物館に収められているとのことです!
当初はスケジュールにいれていなかったものの、大学で民俗学を学んでいた身です。何かに導かれるように入ってみることにしました。
中に入るとまずからくり人形の展示。段を降りるものや鳥が鳴くものなどがあります。なんと学芸員さんが自ら動かしてくださりからくりを紹介してくださりました!
他にも有形民俗文化財の指定を受けている人形というのもあり、例えばこれは首振り&舌出し機能を持つ嵯峨人形です。
さらに日本全国の土人形や朝鮮などから渡来した物も展示されています。地域ごとにモチーフや雰囲気も少し異なっていて面白いですね。
ちなみに館は2階建てになっていますが、2階を見た途端驚きました。
なんと……
四方の壁に、棚に、大量の人形が!!
苦手な人が見たら卒倒しそう。
いや、もうこれ何体居るんだって感じの人形の数々! 館名の「人形の家」は伊達じゃないくらい人形だらけのトンデモ博物館ですよ!
この人形がどれも全国各地の家々で愛され、思い出を背負っていると考えると人形ってすごいなと思うわけです。
ちなみにこういうタイプの人形もあります。
人形と一口に言ってもその実、時代や場所によって様々で歴史や伝説を元にしていたり、縁起の良いものやおまじないに使ったりと様々です。しかし歴史的に見ても多くは一般の人々が楽しむ物が多いのであまり博物館行きにならないことが多いのも事実。
こういうニッチな博物館は面白いので、ぜひこれからも人形を大事に守っていってほしいですね。
ちなみに来週から休館になるので注意です。
さてついでに一つ、こんなお寺も。
あだしの念仏寺です!
嵯峨野、嵐山近辺では北の端にあり、あまり人も集中しない静かなお寺です。
この辺りは昔、帷子辻や鳥辺野のような大きな墓地になっていて多くの人が葬られていたとか。そしてあの弘法大師こと空海が野ざらしになっていた方々を全部埋葬して石仏を作り、近代になってこの写真のように整えられたようです。ちなみにこれは賽の河原になぞらえて西院の河原といいます。
夏場だと西院の河原や街道にろうそくが灯されるという行事がありますが、今はオフシーズンですからね。訪れるなら夏……と言いたいですが、亡くなった人や長い歴史に思いをはせるなら、静かな今の時期も良いですね。
そして次回、京都観光・嵐山編最終回!
今でも有名なあのお寺です! 滝はもう流れていないですけどね。
それでは~。
京都観光編まとめ↓