こんにちは、雪野です。
私が小学生の頃、悪魔のような遊びが3つありました。
ABC、Sケン、陣取りです。
これらは人気が高いものの、休み時間に行われるとほぼ確実に泣いたり怪我をしたりする人が現れる悪魔の遊びでした。
それらがどのような遊びか、ここに書き留めようと思います。
①はこちら。↓
本日は②Sケンを紹介します。
まずグラウンドに大きなSを描きます。2グループに分かれ、それぞれ丸まっている中を陣地とします。そしてそれぞれの陣地にはグループのリーダーの紅白帽が置かれ、相手グループの帽子を取って自陣に持ち帰れば勝ちです。
なんだそれだけかと思うかもしれません。しかしこの遊びの恐ろしさはケン、つまりケンケンに大きく関わっています。
S字ということで相手の陣地に行くにはSの外側を回る必要がありますよね? このとき、つまりS字の外を行動する際には片足で、つまりケンケン状態で移動する必要があります。Sケンという名前はここから来ているのでしょう。そしてそこで両足をついてしまえば脱落(自陣へ戻されるというルールもあった)。ケンケン状態で相手を押して脱落させるのが勝負の鍵でした。
これが凶悪なルールでした。自陣の入り口で構え、相手が入ってきたところを数に任せて弾き出す戦法や、ケンケンさえしていればいいということで押すのではなく全力体当たりで弾き飛ばす戦法が横行したのです。そして帽子を取って自陣へ持ち帰るという勝利条件のため一度でも帽子を手にした瞬間、その人は因幡の白ウサギに群がるサメのごとく持っている帽子を剥ぎ取られ脱落することになります。
ちなみに、リーダーの帽子はもちろんゲーム終了後、クタクタのヨレヨレになってしまいます。
次回は最後の遊び、陣取りについて紹介します。
それでは~。