こんにちは、雪野です。
▼前回紹介したキタカミへの手持ち6匹ですが……
どういうコンセプトなのか答えをご紹介します!
「ゼロの秘宝 番外編」の配信前に、ちょっとした雑学解説タイムですね。
まず、キタカミといえばモデルが岩手県の北上市ではないか? と考察されています。そこら辺は詳しい考察サイトを見てもらうことにして
そして私の相棒はユキワラシ!
柳田國男!
という連想ゲームをしました。
じゃあ柳田國男とこの手持ちがどう関係しているのかというと、それぞれ彼の作品にちなんでいます。
この2匹は簡単、柳田がまとめた説話集『遠野物語』からですね。妖怪の座敷童子と河童は特に有名な伝説です。なのでこの2匹は雰囲気を重視させて進化させず。それに進化前もいた方がトレーナーの手持ち感出て好きなので。
続いてヒスイヌメルゴン!
これも有名、柳田の『蝸牛考』から。日本各地のカタツムリの呼び方を調査して言葉が円状に伝播していくという説を唱えた学術書です。カタツムリのポケモンは色々いますが一番好きなのと一番色がカタツムリっぽいので選びました。
ここからちょっとマニアック、アローラナッシー!
『故郷七十年拾遺』という柳田の自伝書の中で伊良湖岬に漂着する椰子の実の話があります。流れに乗ってやって来る椰子の実を見て、人も大陸からこのように渡来したのではないかと『海上の道』で書いていますね。あとこのエピソードから島崎藤村が詩を創作したという話も。椰子の実といえばナッシー、ナッシーといえばアローラ!
次はネッコアラ!
柳田國男がまだ松岡国男という名前で活動していた頃、『野辺のゆきゝ』という詩集に
「うたて此世はをぐらきを
何しにわれはさめつらむ
いざ今いち度かへらばや
うつくしかりし夢の世に」
という冒頭詩「夕ぐれに眠のさめし時」を遺しています。この世は暗い、もう一度美しい夢の世界へ還ろう……という内容で色々な解釈がありますが、こういう「夢」を否定しない人だからこそ伝説や伝承という曖昧なものをまとめ魅力的な文章を遺せたのだと思います。ネッコアラとはちょっと無理矢理感ありますが……
最後はオーガポン!
彼女に関しては色々あって、まず柳田の昔話についての研究『桃太郎の誕生』、古来から女性には神秘的な呪術的力があるという分析『妹の力』、そしてあの『遠野物語』に書かれる山に住む人、あるいは鬼の伝説からというてんこ盛り。オーガポン、まさに昔の日本に伝わる「伝説」らしい伝説ポケモンですよね。
というわけで前回の記事で紹介した手持ちは柳田國男の作品からイメージした6匹になっています!
たくさんのポケモンがいると、テーマを決めて手持ちを組むことができるので楽しいんですよね。クリスマスとか食べ物とか……
次回は「ゼロの秘宝 番外編」をプレイしていきます!
それでは~。