こんにちは、雪野です。
今回は『夜明け前』です。
島崎藤村の代表作と言える有名な長編小説ですね。
幕末から明治維新にかけての動乱の時代に生きた庶民を描いた歴史小説です。主人公の半蔵は国学を好み、明治という新しい世の中で、身分の低い人々とも分け隔てなく生きる世を夢見ました。しかし明治維新後も結局は政府による圧政が続き、世の中は国学ではなく西洋化へと進んでしまいます。
やがて様々なことが重なり、精神を壊してしまう半蔵。時代の変化、そしてそれに抗い、飲まれてしまう人……。詳しい歴史描写も読みごたえのある一作でした。
それでは~。