こんにちは、雪野です。
読書記録、『カインの末裔』という話です。
これは有島武郎の代表作とも言える小説ですが、そのタイトルから宗教の話かと思いきや別にキリスト教をテーマにした内容ではない、が無関係というわけでもないという内容です。
そもそもカインって? という感じですがカインは旧約聖書の物語に登場する人物ですね。アベルの兄弟で、農耕をしており、とある理由でアベルを殺し、住んでいた地を追い出されるというのがキーポイントです(大学で習ってなかったら知らなかった)。
この作品の主人公、仁右衛門はまさにこの物語を連想させるようになっていて、聖書の話を知っていればなるほどな~となりますね。作者である有島は彼らの人生と性格について述べていますが、己の感情をコントロールすることがいかに大切で難しいか、このことはいつの時代も変わらないようで……。
それでは~。