雪野のにっき

雪野スオミです。日々の何か面白いものをお届けできればと思ってます。

MENU

読書記録4・『汚れつちまつた悲しみに……』

こんにちは、雪野です。

今回も読書記録です。

 

今回は詩集『汚れつちまつた悲しみに……』です。

詩人、中原中也の詩で最も有名なものが表題にもある『汚れつちまつた悲しみに……』ですね。

この詩は「汚れちまった」や「死を夢む」というようにどこかなげやり、強がりな印象を最初は受けました。しかしこの詩の本質は最後にあると思います。

「汚れつちまつた悲しみに なすところもなく日は暮れる……」

なげやりにしたり、強がっていたりしても、結局は怖じ気づいて何もできない……。汚れてしまった悲しみを抱えて生きることは辛いですが、生きる上で汚れてしまうことは避けられない……。

そんな人生の苦悩を描いた中原中也の名詩集でした。

 

 

それでは~。