こんにちは、雪野です。
今回も読書記録です。
今回は詩集『汚れつちまつた悲しみに……』です。
詩人、中原中也の詩で最も有名なものが表題にもある『汚れつちまつた悲しみに……』ですね。
この詩は「汚れちまった」や「死を夢む」というようにどこかなげやり、強がりな印象を最初は受けました。しかしこの詩の本質は最後にあると思います。
「汚れつちまつた悲しみに なすところもなく日は暮れる……」
なげやりにしたり、強がっていたりしても、結局は怖じ気づいて何もできない……。汚れてしまった悲しみを抱えて生きることは辛いですが、生きる上で汚れてしまうことは避けられない……。
そんな人生の苦悩を描いた中原中也の名詩集でした。
それでは~。